概要
- 競馬場:東京競馬場
- 発走日時:1998年11月1日(日)15時35分
- 距離:2000m
- 天気:晴
- 馬場状態:芝・良
全着順
※馬齢は現在の表記で統一しています。
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 人気 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 上り (推定) |
馬体重 (増減) |
調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 6 | オフサイドトラップ | 牡7 | 6 | 58 | 柴田善臣 | 1:59.3 | 36.0 | 476 (+6) |
加藤修甫 (美浦) |
渡邊隆 | |
2 | 7 | 10 | ステイゴールド | 牡4 | 4 | 58 | 蛯名正義 | 1:59.5 | 1 1/4 | 36.0 | 426 (-8) |
池江泰郎 (栗東) |
社台レースホース |
3 | 6 | 8 | サンライズフラッグ | 牡4 | 5 | 58 | 安田康彦 | 2:00.0 | 3 | 36.0 | 446 (-4) |
安田伊佐夫 (栗東) |
松岡 |
4 | 6 | 7 | サイレントハンター | 牡5 | 8 | 58 | 吉田豊 | 2:00.0 | アタマ | 37.2 | 486 (+2) |
大久保洋吉 (美浦) |
臼田浩義 |
5 | 2 | 2 | メジロブライト | 牡4 | 2 | 58 | 河内洋 | 2:00.1 | 1/2 | 36.8 | 464 (+8) |
浅見秀一 (栗東) |
メジロ牧場 |
6 | 5 | 5 | ゴーイングスズカ | 牡5 | 10 | 58 | 南井克巳 | 2:00.3 | 1 1/2 | 35.7 | 458 (-4) |
橋田満 (栗東) |
永井啓弐 |
7 | 8 | 11 | ランニングゲイル | 牡4 | 11 | 58 | 四位洋文 | 2:00.4 | 1/2 | 36.6 | 508 (0) |
加用正 (栗東) |
高橋秀昌 |
8 | 7 | 9 | シルクジャスティス | 牡4 | 3 | 58 | 藤田伸二 | 2:00.4 | クビ | 36.4 | 474 (+10) |
大久保正陽 (栗東) |
シルク |
9 | 3 | 3 | テイエムオオアラシ | 牡5 | 12 | 58 | 福永祐一 | 2:00.9 | 3 | 37.2 | 460 (0) |
二分久男 (栗東) |
竹園正繼 |
10 | 4 | 4 | ローゼンカバリー | 牡5 | 9 | 58 | 横山典弘 | 2:01.0 | クビ | 35.0 | 486 (+2) |
鈴木康弘 (美浦) |
社台レースホース |
11 | 8 | 12 | グルメフロンティア | 牡6 | 7 | 58 | 岡部幸雄 | 2:02.3 | 8 | 38.5 | 528 (-6) |
田中清隆 (美浦) |
石井政義 |
中止 | 1 | 1 | サイレンススズカ | 牡4 | 1 | 58 | 武豊 | 450 (-2) |
橋田満 (栗東) |
永井啓弐 |
払戻金詳細
単勝 | 6 | 4,240円 | 5番人気 |
複勝 | 6 | 580円 | 6番人気 |
10 | 300円 | 4番人気 | |
8 | 450円 | 5番人気 | |
枠連 | 5-7 | 3,680円 | 11番人気 |
馬連 | 6-10 | 12,210円 | 23番人気 |
備考・感想
この年の宝塚記念を含む重賞5連勝中、前走の毎日王冠も圧巻のパフォーマンスを見せたサイレンススズカが圧倒的な1番人気に支持されました。
サイレンススズカが出走するからには勝ち目がないと判断されたため、出走回避する馬が続出するという異例の事態が起こり、出走頭数も12頭と少ないメンバーとなりました。
レースは、サイレンススズカが2番手以降を10馬身以上引き離す、超ハイペースな逃げをうちます。
そのまま、大方の予想通り、他馬を圧倒する華麗な逃げで勝利するかと思われましたが…
最終コーナー手前で、まさかの失速。
故障した様子のサイレンススズカは、コースの外へと避難し競走中止。
直線に入って、先頭に立ったのはオフサイドトラップ。
そこへステイゴールドが猛追しますが、オフサイドトラップが1馬身1/4差おさえて優勝しました。
サイレンススズカは、左前脚を粉砕骨折し、予後不良と診断され安楽死処分がとられました。
さて、いつものように、私はこのレースをテレビで生で観ていましたが。
レースの数日前の武豊騎手のインタビューで、「オーバーペースでいきますよ!」と自信満々に笑顔で語っていました。
このときに、私は「自信過剰じゃないかなぁ。自信じゃなくて過信になると、まずいことになるかも」と思ったんですよね。
まあ、後付けにしかならないかもしれませんが、嫌な予感がしたんです。
で、レース中、1000mの通過タイムが57秒台でしょ。
しかも、画面に入りきらないほど、2番手との距離が開きすぎている…
明らかにとんでもないハイペースだったので、「このペースでほんとに大丈夫なの?」と心配になったんです。
そしたら、その不安が最悪の形で現実化してしまったので、悲しいだけでなく、恐ろしくもありました(汗)
フジテレビの「スーパー競馬」でも、レース後は、司会の斎藤陽子さんは涙ぐみ、ゲストの方々もほとんど何もしゃべらない。
まるでサイレンススズカの追悼番組のような形になってました。
優勝したオフサイドトラップには気の毒ですが、この天皇賞(秋)はサイレンススズカのラストランというイメージが競馬ファンの間では大きいと思います。
そして、私には、粉砕骨折したにもかかわらず、最後まで倒れることなく、ずっと立ち続けていたサイレンススズカの姿が印象に残っています。